まず、どこから見て描いたかを残します
アーバンスケッチの記録は、見ていた位置と、絵に選んだ範囲を残すところから始められます。同じ路地でも座る場所や向きで構図は変わります。「向かいのベンチから路地の入口を見た」のように書き、正確な住所が不要なら、自分がわかる場所の呼び名と対象を残しましょう。
景色を撮る場合は、安全にとどまれる場所で、撮影が許されている範囲にします。写真を合わせるため車道へ出たり、通行をふさぐ位置へ動いたりしません。当日の写真がなければ、覚えている視点を文章にし、後日の写真を当日の場面として添えないようにします。
目の前の景色と、紙の中の境界をつなぎます
通り全体から、屋根の線と木が重なる部分を選んだなら、紙の端が景色のどこに当たるかを言葉で残します。写真の左右をすべて描く必要はありません。写真にはあるのに絵にはない看板や車も、自分が選んだ省略として読めます。
編集部の架空の例は「ベンチから見た店の屋根と木を入れた/右の駐車車両は省略/明るい壁と木の境目に目が向いた」です。実際に見たものと、画面を作るための選択を書き、その場になかった景色を現地の事実として説明しません。
光や動きは、描いている間にも変わります
途中で日が陰ったり、車が動いたりすると、絵のすべてが同じ瞬間の姿とは限りません。「描き始めには影があり、終わるころには薄くなった」と、直接見た変化を残します。一枚の写真から、作業中ずっと同じ光だったとは決めません。
人物や動くものを簡略化したなら、どの姿を参考にしたか、わかる範囲で書きます。他人の会話や私的な事情を推測して場面の説明を埋めません。残したいのは観察と自分の絵の関係であり、周りの人の身元ではありません。
現地の場面とスケッチを残す、四つの手順
安全な位置から見た対象と、自分がいた場所を短く書きます。
許可された範囲の景色の写真と、スケッチの写真を、同じ制作だとわかる名前でまとめます。
画面に入れた範囲、省いた要素、描く間に直接見た変化を書きます。
現地で止めた状態を残し、帰宅後に加えたら、その部分と時点を別に書きます。
現地で止めた絵と、家で足した部分を分けます
現地では線だけ描いたなら、その状態を写真に残せます。家で写真を見ながら色を付けたら「帰宅後、写真を参考に彩色」と書きます。最初から家で写真を見て描いた絵を、現地で直接見て完成させた記録にはしません。
全部を現地で仕上げなかったからといって、隠す必要はありません。どこで現地の観察を終え、その後に何を見たかがわかれば十分です。写真を参考に加えた色が、そのとき目で見た色を正確に再現するとも約束しません。
制作写真に、その構図を選んだ理由を添えます
ポゲムの一つの記録に景色とスケッチを置き、制作を見分けられるタイトルを付けてみましょう。紙の大きさや道具より先に、今回選んだ視点と省略を書いても構いません。帰宅後の制作は、別の日付で同じ呼び名を添えてつなぎます。
表紙は複数の趣味の写真を広げた作業台の画像で、この記事の現地取材写真ではありません。アプリが構図や画力を分析するという意味でもありません。自分の景色の写真と絵の違いを読めるように、写真、文章、日付を使う方法です。
よくある質問
現地の写真がなくても、スケッチを記録できますか?
絵の写真と、当時書いた視点や観察のメモでも残せます。後日撮った写真を、当日の光や場面を証明する資料にはしません。
写真にあって絵から省いたものも書きますか?
構図を選ぶうえで大切だった省略なら、理由とともに書いてみましょう。絵の間違いと決めず、実際の景色と自分が作った画面を分けて読みます。
家で色を付けた絵も一緒に残せますか?
残せます。現地で止めた状態と、家で写真などを見て加えた部分を分けます。すべて現地で描いたという説明に変えないようにしましょう。
