三枚の写真でも、作品は一つかもしれません
紙の家を前から、後ろから、さらに窓の近くから撮ったなら、一つの作品の三つの姿です。「紙の家A」など家族がわかる名前を決め、それぞれに正面・裏側・細部と添えてみましょう。写真三枚を三作品と読み違えないように、一つの記録にまとめられます。
似た形の別の作品には、別の名前を付けます。きょうだいや友だちと作ったなら、誰がどの部分を作ったかをわかる範囲で書き、一人で作った作品には変えません。名前や作者を確かめられない部分は、空けておいて構いません。何枚かで一つの連作なら、全体の名前と各作品の名前を添え、一作品の別の面とは区別します。
子どもには、作品の中のことを尋ねてみます
「すてきなおうちだね?」と答えを決めるより、「ここには何があるの?」と聞いてみましょう。本人が「ここはカタツムリの部屋」と話したなら、その言葉を出発点にできます。大人が考えた物語や、上手に描けたという評価は、子どもの説明と分けます。
編集部の架空の例は「作品:紙の家A/子どもの言葉:カタツムリがここで寝るの/大人のメモ:紙の窓が折って開くように貼られている」です。色や形から気持ちや発達の程度を解釈しません。話したくない場合は、タイトルや本人の説明がない記録でも構いません。
一作品の写真記録を作る手順
どの作品を残すか子どもと見て、一点を見分ける名前を決めます。
全体と必要な裏面・細部を撮り、同じ作品の写真だと書きます。
確認できた制作日と持ち帰った日、本人が実際に話した説明を、わかる範囲で残します。
原本の保管場所と写真を見せる範囲を相談し、変わったことは後から追記します。
持ち帰った日を、作った日に置き換えません
今日かばんから出てきた絵も、今日描いたとは限りません。「10月28日に持ち帰った。作った日は未確認」と書けば、無理に記憶を合わせずに済みます。後から子どもや先生に日付を確認できたら、誰からいつ聞いたかも添えましょう。
記録の日付には家族で決めた基準を使い、その意味を本文で説明します。本人が付けたタイトルが後で変わったら、最初の名前と新しく呼んだ名前を両方残せます。大人が見分けるために付けた説明の名前を、子どもが考えたタイトルとして書かないようにします。
写真の保存と、原本の行き先を別に残します
撮影しただけでは、原本をどうするかまで決まったわけではありません。子どもと相談して箱へ入れたなら、「作品箱B」など実際の場所を書きます。別の場所へ移したり誰かに渡したりしたら、その日の変更を追記し、前の場所を今の場所と読み違えないようにしましょう。
一枚の写真に紙の手触りや立体作品のすべての面が残るわけではありません。写真があるからすぐ処分できる、と結論づける必要はありません。家族で残すこととインターネットで公開することも分け、名前・学校・他の子どもの情報が写っていないか確かめます。
日付ごとの記録に、作品と説明を一緒に残します
保護者は、ポゲムの写真・タイトル・メモで、一つの作品のいろいろな面をまとめられます。タイトルには作品を見分ける名前、本文には本人の言葉と原本の場所を自分で書いてみましょう。同じ日に何点か持ち帰ったら、作品ごとに記録を分けると、写真の対応を探し直せます。
作品名・制作日・保管場所は、専用の管理欄ではなく、利用者がメモに書く内容です。ポゲムが絵を自動で読み取ったり、子どもの気持ちを分析したりするという意味ではありません。どんな説明を残し、誰に見せたいかを、子どもと確認しましょう。
よくある質問
同じ作品の裏面も、別の記録にしたほうがよいですか?
同じ記録にまとめ、表・裏・細部など、各写真の役割を書けます。作品を分けたのではなく、一点をいろいろな方向から撮ったとわかるようにします。
描いた日が不明なら、今日の日付で残せますか?
持ち帰った日や撮影日を記録の日付にできますが、その意味をメモに書きます。制作日が不明なことを、今日作ったことに変えないようにします。
本人の説明がなければ、大人が物語を作って書きますか?
大人が見たことや感じたことは、本人が実際に話した言葉と分けて書きます。子どもの説明は「なし」でも構いません。絵だけから気持ちや発達を判断しないようにします。
